第88号2006. 6.09 ご登録読者数 1390名様■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ☆トップクラスに入る勉強法! 第88号☆ ~もう勉強のやり方がわからないとは言わせません!~ ~4人の学習のプロが、結果を出せる勉強法を教えます~ 発 行:考える学習をすすめる会 http://kangaeru.org ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ §このメルマガの趣旨 成績は「勉強時間」と「勉強のやり方(頭の使い方)」で決まりま す。もし、大きく学力を高め、成績を向上したいなら、勉強のやり 方を、覚える学習から「考える学習」に変えなくてはなりません。 このメルマガをしっかり活用すれば、トップクラスの成績を手に入 れることができます。執筆者は全員が10年以上のベテラン塾長です。 熱意ある皆さんのために、このメルマガをお届けします。 ______________________________ みなさんお元気ですか? 今回は元気いっぱいの新中1生が初めて経験した、中学の中間テス トの中から、ウロコ先生の塾生でも多くの質問が出た「正の数・負 の数」の考え方を解説します。 中2生や中3生のみんなも、「計算ミスが多い」と嘆いている人は これをよく読んでね。 さて,今回のテーマは _______________________________ 正の数・負の数 ______________________________ 【 問題 1 】次の言葉を-を使わないで言いかえなさい。 (1)踏切から西へ-20m進む (2)-東 〔 解 説 〕 いや~、とまどうよね。なにこれ。「-って、引くっ、引き算じゃ ないの?」 う~ん、そのとおりだ(^^;) た・だ・し、それは小学校卒業まで。中学では最初に『正の数・負 の数』という単元だった。 数の世界が小学校のときより広がったんだよ。 今までは「正(プラス)の数」と「ゼロ(0)」だけしか知らなかった から、0以外は正の数ってことすら意識しなかっただけだ。 ・・・(ちょっと横道へ)・・・ 「5-1」を音読してごらん! “ご・引く・いち”・・・うん、小学生ならそれで正しい。 中学生なら、ちとまずい。“ご・マイナスいち”と読まねば。 なんでか? “5・引く・1”と“5・マイナス1”とでは意味が違うから。 “5・引く・1”は5から1を引くこと。つまり5から1を取っち ゃうこと。 “5・マイナス1”は、+5と-1を合わせる(足す)こと。 温度計をよ~く見てごらん。 0°を基にして、+5°は0から上向きに5。そして-1°は0か ら下向きに1の数だ。 0をはさんで上向きの素直な世界が+(プラス)の世界さ。みんなの ように(^o^)。これが今までみんなが気にしないで使っていた数字さ。 で、中学に入ったとたんに出てきた-(マイナス)の世界は0から下、 下向きの世界だ。 +とは何もかも反対だろ。だから、-が出るたびにマイナス坊やを イメージしよう。う~んとかわいげがない、なんでも反対坊やだ。 ・・・(元に戻って)・・・ これをしっかりイメージすれば、もうみんなは正負の問題は計算で も文章題でも間違えることはないよ。 (1)踏切から西へ-20m進む は、「西へ+20m進む」なら、そのまま素直にとっていい。だ けど-20mだから、反対坊やが言っているので“逆向きに20m 進む”ととれば元に戻る。 だから、「踏切から東へ20m進む」が正解。 (2)-東 も、反対坊やが言っていることなので「西」が正解。 【 問題 2 】次の計算をしなさい。 (1) 17-5 (2) -5+17 (3) 17-(-6)-9-6 (4) (-2)×3÷2÷(-3) 〔 解 説 〕 (1)温度計式にやろう。17とは+17のことだ。 だから、この計算は「(↑17)と(↓5)を合わせたら?」という ことと同じなんだよ。 ↑と↓は向きが正反対だから、ちょうど17君と5君が綱引きを している場面がイメージできるかな? ↑が勝つか↓が勝つか?…まず第1に勝つチームを決めよう。 ↑が勝つよね、だから+チームの勝ち~! 第2は、それじゃいくつ勝つのか決めよう。17と5だから、 17人対5人で17人の方が12人分勝つね。そこで12だ。 結局、+チームが12勝つ。 で、答えは+12。おっと、+は書 かなくていいことになっているから、ただの12だ。 17-5=12 (2)これ、小学生はできないよ、だって“引く5足す17”だから、 「おじちゃん、引く5の前に引かれる数がなければ、計算でき ないじゃないか!」って言われちゃう(-_-) でも今のみんなならできるよね。 「(↓5)と(↑12)を合わせたら?」というだけだから、 (1)の 問題の2チームの順番を入れかえただけだ。 どちらが先でも 結果は変わらない。 だから、 -5+17=12 (3)-(-6)のところだけ気をつければいい。符号が2つじゃ困る でしょ。 マイナス坊やを思い出して! (-6)の前のマイナスはマイナス坊やだ。だから(-6)、つま りマイナスの世界の6を反対に変えてプラスの世界の6に変え てしまう。 すると、-(-6)は+6に変わってしまう。 だから、 17-(-6)-9-6 =17+6-9-6 (=↑17,↑6,↓9,↓6となり、↑6と↓6があいこで消える) =17-9 (↑17,↓9) =8(↑8) (4) (-2)×3÷2÷(-3) =(-2)÷2×3÷(-3)…こう考えるとラク ={(-2)÷2}×{3÷(-3)} =(-1)×(-1) =1 どうだった? 単純な計算問題でも、イメージしながらやれば楽し いよ。 【教訓】 プラス坊やは素直なよい子。マイナス坊やはなんでも反対の憎まれ っ子。 ばいば~い(^_^)v (執筆:学陽舎 城内貴夫…長野市) ジャンル別一覧
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